不動産の価格・評価額、路線価、実勢価格について
不動産を査定する場合には、その価格を知っておきたいところです。価格に関してはいくつかの種類があり、大きく分けて評価額と路線価そして実勢価格の3種類があります。
不動産の評価額とは
評価額とは、固定資産税や都市計画税そして不動産取得税等を計算するときに元となるものです。
国が定めた評価基準に基づいてそれぞれの都道府県の知事などが決定するものです。
これは、都道府県や市町村によって評価される金額が異なるため、同じ土地の広さでも全く同じ評価額になるわけではありません。
そして、毎年更新されるのが特徴と言えるでしょう。
査定をする場合に評価額を知っておくと良いですが、半年も経過をすると評価額が出た当時と金額に開きが出てしまうこともあるため注意が必要です。
不動産の路線価について
次に、路線価と呼ばれるものは道路に面して金額が異なるものです。
例えば、家の前に大きな通りがある場合、その通りに面している土地の坪単価はすべて同じ金額になります。
しかし、長い通りの場合には他の大通りと交差している部分で区切られることが多くなります。
例えば、国道122号線に面した土地は金額の坪単価は基本的に一緒になりますが、途中で国道122号線が254号線とぶつかる場合、同じ122号線沿いでも254号線より向こう側は違う金額になることが多いです。
この金額に関しては、インターネットで調べることも可能です。
これから土地を売却するときに事前に調べておくこともできます。
この路線価に欠点があるとすれば、細い道に面した土地の値段は記載されていないことが多いことです。
そのため、すべての土地の正確な金額が確実にわかるとは限りません。
不動産の実勢価格について
実勢価格とは、実際にその不動産を売却した人からいくらで売却したのか情報を得てそれに基づき金額を決めることです。
例えば、自分が所有している家の隣の人が土地を売却した場合、その人が実勢価格の調査に協力して金額を教えてくれた場合に、その金額が公表されて誰でも閲覧することが可能です。
実勢価格は、路線価や評価額よりもより確実に細かい金額を知ることができる事は大きな魅力の1つです。
ただし、自分が売却したい土地の近くで誰も土地を売却していない場合には、評価のしようがありません。
そのため、場所によって土地の金額がはっきりとわかるところもあればわからないところもあるといった欠点があります。
これらの3つの価格に関しては、それぞれ長所と短所があるわけです。1つの価格だけで判断するのではなく、3つの価格を総合して金額を求めるのが良いでしょう。
まとめ
これら3つの価格はご自身で確認することが可能ですので、不動産の売却を検討する際は、一度確認されると良いと考えます。また、より確かな売却金額を確かめたいという場合にはやはり不動産事業者の査定を利用するのが早道といえます。
